今日はMac OSの描画コアエンジン「Quartz」の機能の一つである「QuartzGL」を有効化する方法をご紹介します。
従来は、2Dの描画は「CPU」が行っておりますが、それを「GPU」に振り分けることでCPUへの負荷を軽減することで、システムを高速にすることができます。
Mac OS 10.4 Tigerでは「Quartz 2D Extreme」と呼ばれていましたが、Mac OS 10.5 Leopard以降では「QuartzGL」に名称変更されました。
ちなみにMac OS 10.5(Leopard)では、システム全体のQuartzGLを有効にしてから、アプリケーションごとのQuartzGLを有効にする必要があるようですが、Mac OS 10.6(Snow Leopard)ではアプリケーションごとのQuartzGLを有効にするだけで効果があるそうです。
では以下その方法を見ていきましょう!
今回はSafariを高速化させてみたいと思います!
まずは高速化させたいアプリケーションのプロパティリストファイル(.plist)を「~/ライブラリ/Preferences」フォルダの中から検索して下さい。
Safariであれば「com.apple.Safari.plist」がそれにあたります。
該当ファイルの名前を覚えたらターミナルを起動し、以下のように入力して下さい。
「defaults write com.apple.Safari QuartzGLEnable -bool true」
以上です。
これだけでSafariのQuartzGLを有効にし高速化させることができます。
実際に比べてみましょう。
まずQuartzGLを有効にする前に以下のURLを参照してみて下さい。
それからQuartzGLを有効にし、Safariを一旦完全に終了させてから再度起動し、同URLを参照してみて下さい。
違い分かりますか??
すごいですよね!
ちなみに一度有効にしたQuartzGLは簡単に元に戻すことが可能です。
ターミナルを起動し以下のコマンドを入力して下さい。
「defaults delete com.apple.Safari QuartzGLEnable」
これだけです。
ぜひ一度お試し下さい!!